2018.08.15

2年後のドラフトがもう気になる。
ス-パー1年生たちが甲子園で活躍

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Jiji Photo

 今年の二松学舎大付は継投で戦うスタイルだ。速球派の岸川に、左腕の海老原凪(なぎ/2年)、技巧派右腕の大庭颯仁(ふうじん/2年)、長身右腕の香山亮太(1年)。タイプの違う4投手をリードする1年生捕手など、前例があっただろうか。しかも驚くべきは、山田は投手に応じて声掛けを変えていることだ。

「海老原さんは我が強いタイプなので自分が引いて任せる感じ。岸川さんは自分が引っ張ったほうが力は出るタイプ。大庭さんは状況に応じて強くいくときもあれば、優しくいくときもあります。香山は……何も考えてないヤツなので(笑)、『腕を振ってこいよ!』とシンプルに勢いを生かすようにしています」

 駿台学園中時代は西村晴樹監督のもと、走塁技術を徹底的に叩き込まれた。甲子園初戦の広陵(広島)戦でも、二塁走者としてシングルヒットで生還する好走塁を見せた。

「中学時代に西村先生に教わったことを生かせました。一歩目からいいスタートが切れたので、間一髪でしたけど『いける!』と思って走りました」

 小学6年時にはU−12代表、中学3年時にはU−15代表と、各年代の侍ジャパン代表に選出されており、狙うは高校生カテゴリーであるU−18代表である。ただ、山田には一つ心残りがあるという。

U−12U−15もキャッチャーとしては使ってもらえなかったので、力をつけてU−18の正捕手になりたいです」

 U−15代表では山田は一塁手で起用され、捕手を務めたのは内山だった。山田は言う。

「内山にはすべてにおいて負けていました。高校でも甲子園の開幕戦でいきなり活躍して、『スターだな……』と思いました。自分もそこへ並びたいですけど、今はまだ内山の方が上です」

 いずれは内山も捕手に戻り、U−18日本代表の正捕手の座をかけた激しい争いが繰り広げられるのかもしれない。