藤浪晋太郎が苦笑する6年前。大阪桐蔭はドラマがないほど強かった (4ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • photo by Kyodo News,Sportiva

今シーズン、ここまで2勝と苦しんでいる阪神・藤浪晋太郎だが、誰もが復活を待ち望んでいる今シーズン、ここまで2勝と苦しんでいる阪神・藤浪晋太郎だが、誰もが復活を待ち望んでいる―― では阪神タイガースの甲子園は、どうでしょう。

「高校野球とプロ野球では、甲子園のイメージはまったく違います。レフトのほんの一部を除いて360度、ほぼタイガースファンですからね。タイガースで思い浮かぶのは、やっぱりマウンドから見た景色ですね。グルッと黄色に取り囲まれている感じです」

―― なるほど......最後に、今、春夏連覇を目指して甲子園で戦っている18歳の藤浪晋太郎くんに、今の藤浪さんが何かひと言、言ってあげられるとしたら、どんな言葉を投げ掛けますか。

「今ですか......そうですね、『そのままやればいい』という言葉かな。当時のメンタルに関しては、今、反省も否定もないんです。あの夏の甲子園は、肉体的にも精神的にも一番いい状態で野球をやっていた。今、思い返しても、油断もスキもなかったんです。だから、そのままでいいよ、と言うんじゃないかと思います」

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