2018.07.12

スカウトも注目の都市対抗が開幕。
プロ即戦力の逸材が東京ドームに集結

  • 楊順行●文 text by Yo Nobuyuki
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 またトヨタは、三菱重工名古屋から同じ高卒3年目の勝野昌慶(あきよし/土岐商高)を補強。こちらも、150キロ超の速球で1年目から都市対抗本戦の先発を任された逸材だ。

 第5日にも好投手がいる。大阪ガス(近畿・大阪市)の温水賀一(ぬくみず・かい)は都城商(宮崎)、九産大時代はさほど知られていなかったが、社会人2年目の今季「フォームを細かく見つめ直しました」と急成長。抜群の制球力を武器に、エースに抜擢されたJABA(日本野球連盟)岡山大会では準決勝で完封するなど、最高殊勲選手賞と最優秀投手賞をダブル受賞した。近畿二次予選でも、148キロの真っすぐとキレのいい変化球で16回を自責0と好調を維持している。

 大谷翔平の兄・龍太がいて注目を集めるトヨタ自動車東日本(東北・金ケ崎町)と対戦するのは東芝(西関東・川崎市)。昨年ルーキーとして4強進出に貢献した岡野祐一郎(青学大)が、さらに進化している。球速148キロと大きなフォーク、絶妙の間を含めた投球術を武器に、昨年のAWBでも安定した投球を披露した。今季は「もともとかわすことには自信があったので、真っすぐを磨いた」と、制球や角度を意識。強豪の8年ぶりのⅤが、その肩にかかる。

 第6日、しんがり登場のパナソニック(近畿・門真市)には吉川峻平(関西大)がいる。伸びのある148キロのストレートとシンカーを主体に、昨年の都市対抗では完投して14三振など、141/322個の三振を奪った。

 パナソニックには昨年、ルーキーで社会人ベストナインを獲得した法兼駿(のりかね・しゅん/亜大)もいる。ほかに、ここでは紹介しきれなかった面々も含め、どんな選手がアピールするか。

昨年は、橋戸賞を獲得した福田周平(オリックス)はじめ、田嶋大樹(オリックス)、鈴木博志(中日)、神里和毅(DeNA)らが、この大会からプロに飛躍している。社会人野球最高峰の大会でどんなプレーを披露してくれるのか。ファン同様、プロ球団のスカウトたちも彼らのプレーから目が離せない。

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