下半身に特徴。名スカウトが大学選手権で光った10投手を査定 (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

4年春のリーグ戦で自己最多となる3勝をマークした富士大の佐々木健4年春のリーグ戦で自己最多となる3勝をマークした富士大の佐々木健佐々木健(富士大4年/178cm・80kg/左投左打)

 これだけ腕の振れるサウスポーは希少ですから、それだけで十分にドラフトにかかるレベルです。彼もリーグ戦で結果を残せるようになったのは今春からと聞きましたから、晩成型なのでしょう。スライダーも今以上にしっくりくる握りを覚えたら、よりシャープで空振りを奪える球質になるはずです。

 フォームは下半身と上半身のバランスがかみ合わないこともありますが、うまく連動させて指先から「パチン」と音がするような力が伝わるリリースを目指してほしいです。いい指導者に巡り合ったら、爆発的によくなる可能性を秘めています。

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