2018.06.21

「南神奈川」から甲子園へ初出場なるか。
あの新興勢力がパワーアップ

  • 大友良行●文・写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 エース左腕の石橋颯太(3年)が緩急をつけたピッチングで試合をつくり、終盤は右オーバーハンドの一柳大地、左サイドハンドの石綿唯人(ともに2年)、左腕の三浦舞秋(ましゅう/1年)と、個性あるリリーフ陣がつなぐ。

 先発の石橋が言う。

「自分はテンポよく、球数を少なくして打たせてとるタイプです。先発として試合をつくり、チームに流れを引き寄せる。そのためには無駄な四球をなくし、低めにボールを集めるピッチングを心掛けています。最速は135キロぐらいですが、コントロールには自信があります」

 一方の攻撃陣は、50メートル5秒8の快足・小倉健太朗(3年)が出塁し、松下で還すというのが必勝パターンだ。

 1年夏からチームの主軸として活躍し、ここまで高校通算40本塁打以上を放っている松下は、今秋のドラフト候補でもある。

「監督からいつも言われている『強く振ること』『確実にミートすること』だけを心掛けています。ホームランの数はこだわっていません。結果としてホームランになればいいと思っていますが、チームの勝利が優先です。どこが相手でも必ず5点以上取ることを目標としています。将来的にはプロ野球選手になりたいですが、進路は監督と相談して決めたい。今のところ東京六大学が希望です」

 オリックスの由田慎太郎スカウトは、松下についてこう語る。

「遠くへ飛ばす力があるのが大きな魅力です。あとは、もうワンランク上のレベルの投手が出てきたときにどう対応できるかでしょう。ガッツもありそうだし、楽しみな素材です」

 DeNAの稲嶺茂夫スカウトも「インサイドの捌(さば)きがうまい。パワーもあるし、広角に打てるので大砲として面白い存在。いい選手なので、今後の成長に期待して、夏の大会を見たいと思います」と興味を示している。

 今年の夏は、第100回記念大会のため、神奈川からは2校が甲子園に出場する。星槎国際湘南が参加する南神奈川大会には、横浜を筆頭に横浜隼人、横浜商など強豪校がひしめく。南北に分かれても、なお激戦の大会を勝ち抜けるのか。新球場完成で勢いに乗る星槎国際湘南の戦いから目が離せない。

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