あの元プロ2世、ゴジラの後継者...甲子園を目指す「スーパー1年生」 (3ページ目)

  • 高木遊●文・写真 text & photo by Takagi Yu

 アジア選手権での登板機会は多くなかったが、視察に訪れていたMLB球団のスカウトから「球の回転量が多くて、初速と終速が変わらない」と高評価を受けた右腕・山城航太郎(福岡・高宮中出身)は福岡大大濠に進学。

 同校には、硬式の侍ジャパンU-15で臨時コーチを務めていた高橋尚成氏から「球のキレに加えて、安定感もある。杉内俊哉(巨人)のような投手」と評された左腕の深浦幹也(福岡フェニックス出身)、軟式出身で日本代表歴はないが185センチの大型右腕・山下舜平太(しゅんぺいた/福岡・三宅中出身)も入学。将来性の高い投手たちで熾烈なエース争いが繰り広げられそうだ。

 もうひとり、どうしても紹介したいのが捕手の谷川唯人(ゆいと/島根・安来二中出身)。島根県選抜の一員として出場したU-15全国KWB野球秋季大会で見せた、強肩と俊敏な動きは将来性を感じさせた。打力を強化して、進学した立正大淞南を1学年上の兄・愛斗(まなと)とともに甲子園出場に導きたい。

 中学時代の実績や実力がそのまま通用するほど高校野球は甘い世界ではないが、彼らの中からひとりでも多くの球児が、高校野球の新時代をさらに明るく照らす存在になることを願う。

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