5年間プロの夢を追った元独立リーガーが、教壇で伝えたい大切なこと (5ページ目)

  • 井上幸太●文・写真 text&photo by Inoue Kota

 最後に、教員の道に進んだ印象を聞くと、「まだ2年目なので、一概には言えない部分もありますけど」と前置きした上でこう答えた。

「短い期間のなかでも、『教員になってよかった』と感じる場面はたくさんあります。悩みもありますけど、すごくやりがいを感じています。独立リーグで5年という時間を費やしましたけど、現役をやりきれた。完全燃焼できたからこそ、100%の力で今の仕事に向かうことができています」

 夢は必ずしも叶うとは限らない。しかし、自らの可能性を信じ、夢に向かって挑戦した時間は間違いなく自分を成長させてくれる。本気で挑戦し、完全燃焼することができれば、新たな道に進んだとしても強く生きていける──松嶋自身が体現し、生徒たちに伝えたメッセージだ。

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