2018ドラフト候補の大学生投手5人。ジャパン合宿で見たら凄かった (3ページ目)

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 ところで、代表候補合宿には毎年、「どうして僕が呼ばれたのか......正直わからないです」といったテンションでやってくる選手がいる。しかし、そうしたなかにも"掘り出し物"がいるから面白い。

 今年でいうなら、九州共立大の島内颯太郎(3年/右投右打/福岡・光陵)がまさにそれ。全国的にはまだまだ無名の存在だが、とにかく腕の振りが素晴らしい。球速も145キロ前後がきちんと続くなど、スピードにブレがない。フォームとリリース感覚が常に一定している証拠だ。

 こういう投手はコントロールに破綻が少なく、小さく横にキュッと滑るスライダーに、落差の大きいフォークも絶妙のコースに投げ込んでくる。プロでも即戦力として使える逸材だ。

 近年、大卒投手の活躍が目覚ましいプロ野球。スカウトたちも大学生投手に大きな期待を寄せている。当然、今回紹介できなかった大学生のなかにも、来年の上位候補はまだまだいる。他にも来年のドラフトの主役となるような選手は現れるのか。2018年の大学野球に期待したい。

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