大阪桐蔭と済美。「のびのびプレーできる国体」にみる強豪校の思惑 (4ページ目)

  • 元永知宏●取材・文 text by Motonaga Tomohiro
  • photo by Kyodo News

 大阪桐蔭は2回戦で夏の王者の花咲徳栄(埼玉)を7対4で下し、準決勝で津田学園(三重)に12対0でコールド勝ち。決勝では夏準優勝の広陵(広島)を苦しめたものの、7対4のスコアで敗れた。

 1番センター・藤原恭大、3番の中川、準決勝まで4番を任された根尾昴(準決勝は投手として5回を完封。決勝はリリーフ登板)、強打の花咲徳栄打線を6回6安打1失点で抑えた柿木蓮は2年生。まだ修行の真っ最中の彼らは、それぞれに持ち味を発揮していた。

 新チームの主軸を担う選手たちは国体を戦いながらも、センバツ出場のかかった大阪府大会、近畿大会を見据えている。やはり国体は修学旅行ではない。長く続く野球人生にとって大事なものを選手たちはここでつかんだはずだ。    

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