西武・源田に続く「いきなりレギュラー」候補の社会人野手が4人いる (4ページ目)

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 NTT西日本のエース・吉元一彦は、多彩な変化球と精緻なコントロールで勝負する社会人野球屈指のテクニシャンである。そんな"腕利き"と3年間バッテリーを組んで、全国の大舞台で経験を積んできた。ストレートを一旦選択肢から外し、複数の変化球だけで配球を組み立てる。そうして打者に変化球を意識させておいて、懐(ふところ)にストレートを要求する。

「してやったり」の配球で見逃しの三振に仕留めても、感情を表に出すわけでもなく、涼しい顔でボール回しを始める。そんな"ニクい場面"を、この夏の都市対抗でも何度か見かけた。

 東海大相模時代は夏の甲子園で準優勝を果たし、東海大時代は全国制覇を達成し、MVPも獲得した。もともと強打の捕手として注目されていたが、社会人での3年間で本物の捕手へと変貌を遂げた。

 今回挙げた4人は、プロに進んでからもきちんと"仕事"のできる選手である。確信とまでは言わないが、かなり自信はある。

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