東京ドームはドラフト候補だらけ。都市対抗に登場する注目アマ13人 (4ページ目)

  • 楊順行●文 text by Yo Nobuyuki
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 ここからは試合順に注目選手をピックアップしていくと、きらやか銀行のエース・小島康明がおもしろい。初出場だった昨年は、名門・パナソニックを8回までゼロに抑え、初戦突破に貢献。カーブ、チェンジアップに加え、右打者の内角をえぐる度胸が特長だ。東北2次予選では、先発した3試合を完投し、うち2完封の防御率0.33。四死球わずか3という制球力も出色だ。
 
 西部ガスと東京ガスのガス対決では、西部・山田義貴と東京・臼井浩というルーキー投手対決があるかに注目だ。亜細亜大出の山田は、戦国東都仕込みの大舞台での強さが持ち味。球速は140キロ前半でも、ツーシームとカットボールを織りまぜ、九州2次予選では2試合15回2/3を3失点にまとめた。
 
 一方、昨年の大学選手権で中央学院大の準優勝に貢献した臼井は、168センチと小柄ながら、147キロの速球とフォークにキレがある。東京2次予選では2試合に救援し、明治安田生命戦では、7回から延長18回までの12イニングで17三振を奪うドクターKぶりを発揮した。
 
 NTT東日本の西村天裕は、帝京大4年時の左ヒザ手術で昨年は出遅れたが、今季は救援で活躍。最速154キロのスピードが魅力で、東京2次予選では7回を7奪三振、無失点で抑えた。
 
 榎田宏樹が長く投手陣を支えてきた日本新薬は、2年目の西川大地がいい。もともと、右打者の内角を絶妙に突いていたが、今季は苦手な左打者対策にスプリットを覚えた。近畿2次予選では榎田を上回る25回2/3を投げて自責点0だから、なんとも頼もしい。

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