2017.07.14

東京ドームはドラフト候補だらけ。
都市対抗に登場する注目アマ13人

  • 楊順行●文 text by Yo Nobuyuki
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 同じトヨタでは、いまやミスター社会人といえる鉄腕・佐竹功年の投球も注目だ。今季も、優勝したスポニチ大会でMVPと元気なところを見せている。圧巻は昨年の都市対抗で、4試合に登板し、3完投(うち完封が2試合)の防御率0.30。決勝でも、創部100年目のⅤがかかる日立製作所を見事に完封し、文句なしの橋戸賞(MVPにあたる)に輝いた。
 
 昨年の決勝で、その佐竹からヒットを放ったのが日立の田中俊太と菅野剛士のルーキーコンビだった。トヨタの藤岡と並び、3人で若獅子賞(新人賞)を獲得する活躍で、今季も中軸を打つ。
 
 田中と菅野は、東海大相模高(神奈川)の同期として2011年のセンバツⅤに貢献。田中が東海大、菅野が明治大とそれぞれ進路は別れたが、日立でふたたびチームメイトとなった。2人は藤岡同様、大学時代はドラフト指名から漏れたクチ。だが田中は、JR東日本でプレー経験のある兄・広輔(現・広島)から、こう言われたという。
 
「『社会人でプレーして、やっぱりよかっただろう』と言われました。そして『会社や組織のために、自分がすべきことをしなさい』と。そうすれば、自ずと結果はついてくると思います」

 同じ日立では、国際武道大卒2年目の鈴木康平も、最速148キロと急成長している。北関東2次予選では、チーム最多の投球回を任され、ストレートとフォークを軸に防御率1.88の成績を残した。
 
 ちなみに小ネタながら、その日立と初戦で対戦する三菱重工名古屋のベテラン捕手で主将の安田亮太は、履正社高(大阪)でプロ注目のスラッガー・安田尚憲の兄だ。