山本昌が「センバツで光った10人のエースたち」をレジェンド診断 (10ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

静岡高との試合で146キロをマークした大阪桐蔭の2年生・根尾昂静岡高との試合で146キロをマークした大阪桐蔭の2年生・根尾昂根尾昂(大阪桐蔭2年/177cm・76kg/右投左打)

中学時代から話題の根尾くんですね。投手としても野手としても体のバランスはいいし、フォームはしっかりしているし、運動能力が高い。彼は「ネクスト大谷翔平」になれる素質があります。僕は中学時代の彼をナゴヤ球場で見たことがあるのですが、当時よりも腕の振りが鋭くなり、投球も一回りスケールアップしていました。まだ体に力がないので、フォームがバラけるシーンが目立ちますが、もっともっと成長できるはずです。このままケガをせず、すくすくと伸びていってほしいなぁと願っています。

 以上、今回は10人の投手について語らせていただきました。今大会は「打高投低の大会だ」なんて言われていましたが、僕はそんなことはないと思っています。高校生は春から夏にかけて、一気に伸びてくることが多いんです。今回のセンバツに出場しなかった選手を含めて、これからブレークする逸材が出現してくるはずです。昨年の作新学院・今井達也投手(西武)のように、ノーマークだった好素材が夏に花開くようなシーンを今年も見てみたいですね。楽しみにしています!

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