ドラフト1位は清宮と安田だけか?スカウトが語るセンバツの逸材 (4ページ目)

  • 田尻賢誉●文 text by Tajiri Masataka
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 左腕の川端は2回戦の作新学院戦で自己最速となる148キロをマークしてアピールした。

「フォームが荒削りで、コーナーに投げ分けるコントロールはないけど、昨年の夏に比べてスピードは出ているし、球も強くなっている」(スカウトB氏)

「真上から投げるので角度があるし、ボールのキレもある。岡島秀樹(元DeNAなど)のような投手になる可能性があるね」(スカウトA氏)

 このほかでは、「フォームにクセがなく、140キロを投げられるし、体力がつけば伸びる可能性がある」(スカウトD氏)と智弁学園・松本竜也、報徳学園・西垣雅矢、福岡大大濠・三浦銀二の名前が挙がった。

 また、「投げ方がすごくいい。小さい(175センチ、75キロ)けど、こじんまりして投げないのがいい」(スカウトE氏)と静岡・池谷蒼大や、「素材型。腕の振りがいい」(スカウトA氏)と東海大市原望洋・金久保優斗を推す声もあった。

 冒頭にも挙げたように、このセンバツはの新3年生は清宮と安田の2人が突出しており、そのほかは全体的に小粒というのがスカウトたちの見解だった。現時点では厳しい評価だが、春から夏にかけて急成長する選手もいるだろうし、センバツに出場していない中にも逸材は眠っている。はたして、夏はどんな評価になるのか。これからの成長に期待したい。

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