5年ぶり頂点へ。大阪桐蔭の新2年生に「凄すぎるメンバー」がズラリ (3ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • photo by Kyodo News

 根尾は中学時代、NOMOベースボールクラブがバックアップする代表チーム「NOMOジャパン」(JUNIOR ALL JAPAN)の一員として世界でも戦ったのだが、根尾とWエースとして活躍したのが、横川凱(滋賀・湖北ボーイズ出身)だ。投手としてのスケール感では根尾をも上回る大型左腕で「同時期の高山優希(現・日本ハム)と比べてもモノが違う」と石田コーチ。

 ただ、昨年は思うようにいかなかった。指先のマメが潰れるなどのアクシデントに襲われ、年明けには肩にも痛みが出た。それでもリリースポイントを少し下げるなどフォームを微調整した結果、スムーズに腕も振れるようになり、140キロ台がコンスタントに出るまで回復した。センバツで横川の登板はあるのだろうか。

 2年生投手でもうひとり注目したいのが、すでに最速144キロを記録する柿木蓮(佐賀東松ボーイズ出身)だ。パワータイプの大型右腕で、ボーイズ日本代表のエースだった。

「いい意味で4番・ピッチャータイプ。投げ込みができる体の強さがある」と石田コーチが言えば、西谷監督は「ああ見えて実戦派。澤田(圭佑/現・オリックス)に近い雰囲気がある」と語る。

 ハイレベルなセンバツのメンバー争いの当落線上にいたが、浦和学院(埼玉)との練習試合で6連続三振を奪うなど好投を見せ、メンバー入りを果たした。ちなみに背番号2での登録だが、これは正捕手であった岩本久重が故障により登録メンバーから外れ、代わりに柿木が入ったからだ。

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