監督就任すぐに甲子園へ。
あのセンバツ準優勝投手の元プロがやったこと

  • 元永知宏●文 text by Motonaga Tomohiro
  • photo by Kyodo News

──センバツでの目標は何ですか。

「私の高校時代、帝京は東京で準優勝してセンバツに選ばれました。そのときの合言葉は『全国制覇』でした。目標を高く掲げたから冬の苦しい練習に耐え、決勝まで勝ち上がることができた。選手たちは四国大会の決勝で明徳にコテンパンにやられて、不安があるでしょう。でも、『全国制覇という目標を掲げて一生懸命に練習すれば、春に絶対実るから』と言い聞かせています。私はけっして不可能ではないと思っています」

小林昭則(こばやしあきのり)

1967年、東京都生まれ。帝京高校のエースとして1985年春のセンバツ大会で準優勝。筑波大に進み、1987年の明治神宮大会に出場し、国公立大学野球部として初めての優勝を果たした。1989年ドラフト2位でロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)入団したが、未勝利のまま1996年に引退。その後、球団職員を経て、帝京高校の保健体育科教員に。2016年4月、帝京第五高校野球部監督に就任した。

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