2016.11.01

清宮幸太郎に真っ向勝負。
関東一・高橋晴との「全打席」レポート

  • 菊地高弘●文・写真 text&photo by Kikuchi Takahiro

 それでは、この日の清宮と高橋の対決を1打席目から追っていこう。

 1打席目は1回表、1死一塁の場面で回ってきた。清宮に対して、高橋は外角にストレートを4球続ける。カウント2−2となり、5球目は一転、内角低めにストレート。この際どいボールを清宮が見送って3−2。6球目は外角のボールでファウルを打たせ、勝負の7球目。捕手の石橋が再び清宮の巨体に近づく。高橋が内角ギリギリのストレートを投げ込み、清宮がバットを振り抜く。結果はどん詰まりのセカンドゴロ。しかし、一塁ベースを駆け抜けた清宮は手を叩いてベンチに戻ってきた。

「詰まりはしましたが、打てると思った球をしっかり振るということはできました。ランナーが(二塁に)進塁したので、オーケーという考えでした」(清宮)

 2打席目は3回表、2死二塁の場面。捕手の石橋は初球に内角高めを要求したが、高橋の投じたストレートは外角高めのボールゾーンに抜けていった。その後、外角のボールを続けたが際どいコースに外れ、カウントは3−0に。最後は勝負を避けるように外角に外し、清宮は淡々と一塁へと向かった。

 そして、5回表の先頭打者として迎えた3打席目。この打席で高橋は圧巻の投球を見せる。外角のボールを3球続けてカウントを2−1とし、ここから2球連続で内角ギリギリいっぱいに決まるストレートを投げ込んだ。清宮はまったく手を出せず、見逃し三振。試合後、清宮はこの打席をこう振り返っている。

「狙っていたところと違ったので、打っても詰まっていたと思います。(高橋の)コントロールが良かったですね」