東大野球部、悲願の勝ち点1はこの春に実現するのか? (4ページ目)

  • 元永知宏●取材・文 text by Tomohiro Motonaga
  • photo by Jiji photo

 早大戦、明大戦を終えて1勝4敗で勝ち点0。しかし、サヨナラ負けを喫した2試合の内容を考えれば大健闘と言えるだろう。「今年の東大は強い」という評価はおそらく正しい。東大には今シーズン、あと3カードが残っている。4月30日(土)からの慶大戦、5月7日(土)からの立大戦、そして、5月21日(土)からの法大戦だ。

 明大と4試合を戦い(2試合が延長戦)、勝ち点を落とした慶大との対戦は東大にとって大きなチャンスだ。慶大のエース・加藤拓也は第1戦で12回(155球)、中1日で10回(157球)を投げた。土曜日に先発すれば中4日での登板となるだけに、コンディションは万全ではない。第2戦と第4戦に先発した小原大樹はいずれも早い回にKOされている。第4戦の0対18という大敗で、慶大の選手たちは精神的に大きなダメージを受けているだろう。

 その次に当たる立大には、現役最多の通算20勝をマークした澤田圭佑、早大を完封した田村伊知郎がいる。早大のサウスポー、大竹耕太郎、竹内諒から連勝で勝ち点を奪った打線の破壊力は抜群。特に、佐藤竜彦、笠松悠哉、田中和基のクリーンナップは宮台にとって大きな脅威になる。

 最後に対戦する法大は、昨年春と秋に1勝ずつ奪われた東大に対して苦手意識を持っている。東大、法大の成績次第では、順位に関わる大一番になるかもしれない。

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