直撃取材! 甲子園に「清宮ロード」は本当にできるのか!? (2ページ目)

  • ボールルーム●文 text by Ballroom
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

「例えば、ダルビッシュ選手や"ハンカチ王子"の斎藤佑樹選手の時には、甲子園球場等へ出入りさせる際に導線を変えたことがありますよ」

 対策が講じられるとしたら、そのメインはやはり出入りの方法になるようだ。教えてもらえないなら、予想してみよう。通常、球児たちはバックネット裏にある関係者入り口から入場する。しかし、人混みを避けるならば「他にも入り口はいくらでもある」と阪神タイガース担当記者は明かす。

「甲子園はまるで迷宮のよう。普段取材している我々も知らない秘密の抜け道があるようです。ただ、それを使わずとも、プロの選手と同じ一塁側か三塁側の入り口から入ればファンと接触せずに済みますから、今回使うとしたらそちらじゃないですかね。清宮選手はお父さんに阪神ファンとして育てられたらしいですから、阪神選手が使うクラブハウスを通って球場に入る一塁側の入り口がオススメですね」
 
 一方で、関西テレビ局のスポーツ中継関係者からは、「とくに対策は必要ないのでは」との声も聞こえてきた。

 冷静に考えれば、清宮選手はまだ1年生。地区大会の打率は5割ながら、ホームラン数はゼロ。目の肥えた甲子園のファンには物足りない数字なので、本当に注目されるのは、来年、再来年になるということですね?

「いや、そうじゃなくて(笑)。実際、過去に対策が取られたダルビッシュ選手や斎藤佑樹選手に共通するのは、いわゆる"黄色い声援"が飛ぶタイプだったということです。それに対して、朴訥(ぼくとつ)とした雰囲気で男性ファンの"野太い声援"を受ける選手がいくら活躍しても対策が取られたという話は聞きません。そういう視点で見ると、清宮選手は失礼ながら後者タイプではないかと......」

「清宮ロード」が誕生するかどうかは、"和製ベーブルース"とも称されるルックスと貫禄に夢中になる女子が、どれだけたくさんいるのかにかかっているようだ。

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