【女子野球】4連覇の日本が直面する国際化という課題 (4ページ目)

  • 岡部充代●文 text by Okabe Mitsuyo
  • 全日本女子野球連盟●写真 photo by Women’s Baseball Federation of Japan

 次回W杯は2016年に行なわれる。開催地はまだ決まっていないが、韓国が手を上げているという。KBO(韓国野球委員会)は資金難を理由に、これまで女子野球に力を注いでこなかったが、このたび、男子のプロチームを持つLGが全面支援に乗り出した。8月下旬には7つの国と地域から8チームを招いて『LGカップ2014』という女子野球の大会を開催し、2年後に向けて新球場の建設まで考えているという。

「今大会の前半、韓国の女子野球関係者が視察に訪れていました。男子は北京五輪で金メダルを獲ったくらいですから、その気になれば、女子も『打倒・日本』の一番手になるかもしれない。急速に力をつける可能性もありますので、期待しています」(長谷川会長)

 韓国で女子野球人気が高まれば、今回のW杯にも出場したチャイニーズ・タイペイや香港、第3回大会に参加したインドなど、アジアの国々が集まって大会を開くこともできるだろう。そこでリーダーシップを取るのは、やはりW杯4連覇を成し遂げ、女王の座に君臨する日本でなければならない。今大会を未来にどうつなげていくか。それが女子野球関係者の課題となる。

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