2014.09.08

【女子野球】4連覇の日本が直面する国際化という課題

  • 岡部充代●文 text by Okabe Mitsuyo
  • 全日本女子野球連盟●写真 photo by Women’s Baseball Federation of Japan

 ただ、アメリカ以外のチームとの試合は、「本当にこれが国際大会?」というような内容だった。日本の圧勝が続き、連覇を「偉業」と言っていいものかどうか、疑問符を付けられかねない展開だったからだ。

① 1次予選ラウンド・対オーストラリア 14-0(5回コールド)
② 1次予選ラウンド・対香港 19-0(5回コールド)
③ 1次予選ラウンド・対ベネズエラ 14-0(5回コールド)
④ 2次予選ラウンド・対カナダ 12-2(5回コールド)

 日本は初戦から4試合連続で5回コールド勝ちした。強いのはいいが、正直、強すぎては面白くない。野球に限らず、日本代表を応援する人たちは、強敵を倒して優勝する、または上位に食い込む日本を見たいはずなのに、そうはならかなかったのだ。

「これがワールドカップ?」
「親善試合じゃないの?」
「日本が強いわけじゃなくて、他の国が弱いから連覇できたのか」

 そんな声が聞かれたのも無理はない。香港とベネズエラはともかく、オーストラリアとカナダは世界ランキング3位と4位。日本が1位、アメリカが2位なのだが、「4強」に含まれる国がコールド負けを喫したのでは、女子野球全体の「レベルの低さ」を指摘されても仕方ないだろう。

 特に日本対オーストラリア戦は、その点差以上に内容がひどかった。相手投手陣はストライクが入らず、2回の1イニングだけで9四球。うち5つが押し出し四球というありさまだった。この試合を生観戦した1万3000人のうち何人かはそれ以降、球場に足を運ばなくなったかもしれないし、テレビ観戦した人は、翌日からチャンネルを合わせなくなったかもしれない。つまり、「認知度アップ」は「イメージアップ」にはつながらなかったというわけだ。

 オーストラリアもアメリカ相手には善戦しており(1対3)、そのアメリカと日本も2次予選ラウンドと決勝の2試合とも好ゲームを展開した。なぜ、日本戦だけ......そう思わずにはいられない。

「オーストラリアはそういうチームですよ。ハマれば強いし、崩れると脆(もろ)いです」

 5大会連続でW杯に出場した中島梨紗(投手)はそう言っていたが、それならなおさら、「日本戦で頑張ってくれよ」と言いたくなる。