スカウトたちが絶賛した「夏の甲子園8人の逸材」 (4ページ目)

  • 田尻賢誉●文 text by Tajiri Masataka
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 外野手では通算57本塁打のパワーと、甲子園の1、2回戦2試合で5盗塁をマークした健大高崎の脇本直人

「とらえる能力とスイングスピードがあるから近くに呼び込んで打てる。角中勝也(ロッテ)みたいだね」(セ・リーグスカウト)

「体の力とスピードがある。長距離砲ではないけど、ノーステップでホームランを打つパワーもある。3割30盗塁を狙えるバッターだと思います」(パ・リーグスカウトA氏)

 ただ、どのスカウトも問題点として指摘したのがスローイング。プロレベルではやや不安が残るため、「内野が守れれば……」という声も聞かれた。

 以上7人が、この秋のドラフトで指名が有力な選手たち。また、「将来性」という期待値を込めて、今大会で最速の147キロをマークした山形中央の191センチ右腕・石川直也の名前も挙がった。

 下級生では東海大相模の2年生コンビ、左腕の小笠原慎之介と神奈川大会決勝で20奪三振を記録した吉田凌、1年生ながら144キロをマークした東邦・藤嶋健人らは「来年以降が楽しみ」という声が多く聞かれた。

 ビッグスターは不出場でも、新たなスターが誕生するのが甲子園。大舞台で自信をつけた彼らのさらなる飛躍に期待したい。

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