【高校野球】花巻東・大谷翔平「10年後はメジャーの一線級で活躍していたい」 (4ページ目)

  • 三田紀房●インタビュー interviewed by Mita Norifusa
  • photo by Sportiva

三田 日本のプロ野球に関して、どのようなイメージを持っていますか?

大谷 アメリカに比べたら球団に所属している人数も少ないので、その分、ひとりひとりに対する指導は徹底されているのかなという印象はあります。

三田 メジャーのイメージは?

大谷 実際に行ったことがないので、詳しくはわかりませんが、資料とかを読ませてもらって思ったことは、全体練習の時間は短いですけど、その代わりに自分でやる練習が多いみたいですね。自分にあった育成プログラムを作成してもらって、それに合わせて練習をやるようです。ただ、日本もアメリカも厳しい環境だというのは同じだと思っています。

三田 日本のプロ野球に行くにしても、アメリカに行くにしても、今の自分に必要なものは何だと思いますか?

大谷 9月に行なわれた世界大会でも感じたのですが、アメリカの選手は同じ年齢と思えないぐらい体が大きかった。高校3年間で体は大きくなったと思いますが、さらに強い体にしていかないといけないと思います。プロで戦っていける体を作りたいです。

三田 自分を客観的に見ると、どんなタイプの人間だと思いますか?

大谷 良くも悪くもマイペースだと思います。それがプレイに出る時もあるのかなと思います。

三田 大谷くんの実力はすごいけど、あれだけ純朴な子がプロの世界でやっていけるのか、という声もあります。そう言われることに対して、どう思いますか?

大谷 それは東北や岩手のいいところであり、そう思われることはしょうがない。そこは割り切ってというか、あまり気にせずやってきたいですね。ただ、そう思われることを力にしたいというか、やってやろうという気にはなります。

三田 最後に、10年後の大谷くんはどこで何をやっていると思いますか?

大谷 まずは日本でやるにしても、すぐにアメリカに行くにしても、10年後には絶対にメジャーのマウンドに立って、一線級として活躍していたいです。そこを目標にやっていきたいと思います。そして僕が子どもの頃、イチロー選手や松坂大輔投手に憧れたように、子どもたちに夢を与えられるような選手になっていたいですね。

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