【大学野球】亜細亜大・東浜巨「究極のピッチングは10安打完封」 (3ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

―― プロという世界を本気で意識したのは?

「昔から憧れはありましたが、本気で考えるようになったのはつい最近です。それ以来、食事とかもいろいろと勉強するようになって、お菓子も食べなくなりました。甘いものを食べる時はシュークリームとか。クリームは乳酸を取り除くのに役立つみたいなんですよ。あとはもっと体を大きくして、プロで10年、15年やっていける体を作っていきたいと思っています」

―― 東浜投手が考える究極のピッチングとは?

「10安打完封です。調子のいい時は、誰だって完封できると思うんですよ。調子の悪い時、いかに0点で抑えることができるのかが究極のピッチングじゃないかと。実際、調子のいい時なんてほとんどないですからね。その中で勝つにはどうすればいいかを常に考えてやって来ました。もちろんマウンドに上がった以上は完全試合、ノーヒット・ノーランを目指しますが、常に頭の中にあるのは0点に抑えること。打者を打ち取るための引き出しはこの4年間でたくさん増えました。だからヒットはいくら打たれてもいいし、ランナーを出しても焦ることはありません」

―― 調子のいい時というのは?

「軌道が見えるといいますか、どこにボールがいくかわかるんです。本当に調子のいい時はボールの回転まで見えます。正直、その時は打たれる気がしないですね。22個の完封の中で、その状態だったのは1回か2回ぐらい。あとは結果的に完封になっただけで、狙いにいったものではありません」

―― 最後に、プロに行くにあたっての抱負を聞かせて下さい。

「とにかく1年目から活躍したい。自信があるというか、ないとプロではやっていけないと思います。大学生に求められるのは即戦力だと思いますし、その期待に応えるだけのことはしてきたつもりです。具体的な数字の目標はないですけど、投げる試合の最低限の目標は完投です。マウンドを下りるのは嫌ですからね。そこは譲れない目標ですね」

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