【大学野球】大学選手権開幕。東浜巨&吉永健太朗の甲子園V腕を筆頭に好投手ズラリ! (3ページ目)

  • 佐伯要●文 text by Saeki Kaname
  • 日刊スポーツ●写真 photo by Nikkan sports

 野手では、東海大で4番・捕手・主将の三役を務める伏見寅威(ふしみ・とらい=4年)の活躍が楽しみだ。昨年までの3年間、1学年上の菅野智之(現・東海大)を好リードで支えた。その経験で、今年は菅野が抜けた投手陣を見事に引っ張った。主将としてもリーダーシップを発揮し、チームをリーグ史上14度目の10戦全勝の完全Vに導いた。昨年は菅野を擁しながら全国の舞台を踏めなかったことで、「先輩たちの分まで」と気勢を上げている。

 早大の4番・杉山翔太(4年)のバットにも期待したい。172センチと大柄ではないが、ノーステップ打法から鋭い打球を連発する右の大砲だ。今春のリーグ戦では5本の本塁打を放ち、打率.395、11打点を記録。一塁手としてベストナインを受賞した。

 また、立命館大・金子侑司(4年)の足と守備からも目が離せない。50mを5秒7、塁間(27.43m)を3.3秒で駆け抜ける脚力は大学トップクラス。遊撃の守備でも打球への反応が早く、守備範囲が広い。初戦に勝てば東海大と対戦する可能性が高く、金子が伏見から盗塁できるかどうかが試合のポイントのひとつになりそうだ。

 その他、東浜を堅守で支える亜大の遊撃手・髙田知季(4年)、パンチ力のある打撃と強肩で魅せる福岡大の捕手・梅野隆太郎(3年)も要チェックだ。

 6日間で、25試合の熱戦が繰り広げられる今大会。全国の舞台で逸材たちが繰り広げる戦いから目が離せない。

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