【自転車】片山右京監督の決意表明「2016年はアジアを席巻」 (3ページ目)

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

「もちろんJプロツアーには参戦して、勝てるチャンスのあるレースは積極的に勝利を狙っていきます。が、同時に、ある程度のリソースをアジアツアーのほうに振り向けたい、とも考えています。

 チーム結成初期の外国人選手に頼っていた状況から、どんどんチーム全体が力をつけてきて、今年はJプロツアーで総合的な強さを発揮できましたが、今年活躍をしてくれた強い選手が来年はいなくなる――という要素もあるので、チームのキャラクターが今年とはまた異なったものになっていくかもしれません。少しずつ成長してきた若手選手たちにはさらに大きな飛躍をしてほしいし、今年と同様に力のある外国人選手にアシストしてもらう局面もたくさんあると思います。少数精鋭でも戦略的にさらに磨きをかけて、アジアツアーでランキング3位以内に入れるような活動を目指していくつもりです。

 具体的には、2月の『ツール・ド・フィリピン』と3月の『ツール・ド・台湾』には参戦する予定です。国内UCIレースでも、毎年大活躍するイラン勢のピシュガマン・ジャイアントやタブリーズ・ペトロケミカルに勝てるようにならなければ、ツアー・オブ・ジャパンの勝利もおぼつかない。来年に向けた選手のラインナップなどはこれから最終調整に入りますが、チーム力を向上させることでさらなる高みに向かって進んでいきたいと思います」

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る