【新車のツボ118】
日産エクストレイル試乗レポート

  • 佐野弘宗+Sano Hiromune+●取材・文・写真 text&photo by

 いまの日本のSUV市場は、ホンダ・ヴェゼル、トヨタ・ハリアー、そしてこの日産エクストレイル......が、毎月順位を入れ替えながらトップをあらそう"御三家状態"となっている。

   エクストレイルは2000年に初代モデルが登場してから、先代の2代目(第9回参照)の途中までは"国産SUV売上ナンバーワン"の座を長くキープする鉄板銘柄だった。

 初代〜2代目のエクストレイルはモダンで洗練された乗用車設計でありつつも、昔ながらのオフローダーを思わせる四角四面スタイルや引き出しなどを駆使した便利収納に加えて、本格的な悪路性能、アウトドアで使い倒せる防水インテリア......といったツボが売りだった。"タフギア"というキャッチフレーズが、単なるお題目ではなかったのだ。

 さらに、エクストリーム系スポーツとのコラボを積極的にしかける独自のプロモーションも、初代以来のエクストレイルの伝統。そうした地道かつ巧妙な手法で、"スキー、スノボにマジ使いするならエクストレイル"という絶大な信頼感とイメージの構築に成功した。

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