ガトリン選手も評価。16歳・サニブラウン選手の驚速の成長

 8月22日から北京で開催中の世界陸上2015。25日には、男子200m予選が行なわれます。藤光謙司選手と高瀬慧(けい)選手がファイナル進出を狙っている種目ですが、ふたりに劣らない注目を集めているのが16歳の高校生、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手です。

 忘れもしない、6月の日本選手権。「とてつもない高校生がいる」と聞いてはいたものの、まさか100m、200mともに2位になるという結果までは想像していませんでした。本人は「ラストがバタバタした走りになってしまった」と反省していましたが、それでも素晴らしい記録でしたし、何より、身長以上の迫力を感じさせるスケールの大きな走り。これからどこまで伸びるのだろうと楽しみになりました。

世界ユース選手権の200mで優勝し、記録版の前で笑顔のサニブラウン photo by Getty Images世界ユース選手権の200mで優勝し、記録版の前で笑顔のサニブラウン photo by Getty Images その後、サニブラウン選手は7月の世界ユース選手権の100mと200mで2冠を獲得し、200mではウサイン・ボルト選手の持っていた大会記録を更新。世界陸上参加標準記録を突破して200mで代表入りを果たして、その注目度はますます高まっています。

 そんなサニブラウン選手に、大会前の日本代表の結団式のとき、初めてインタビューすることができました。サンライズレッドの日本チームのユニフォームを着たサニブラウン選手は、「すごい目立ちます。さっきは外で『なんだ、あの派手な色の人たちは』ってジロジロ見られました」と笑ってリラックスした雰囲気。

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