W杯でゴールを狙う香川選手の「祖母への思い」

 W杯ブラジル大会のグループリーグも大詰め。いよいよ強豪・コロンビアとの一戦です。そのコロンビア戦で、活躍してもらいたい選手のひとりが香川真司選手です。

photo by Yamamoto Raitaphoto by Yamamoto Raita 香川選手はW杯直前の取材で、「W杯で必ず点を取りたい」と話すと同時に、「一緒に戦ってきた仲間がいるこのチームで勝ちたい」とも話していました。"仲間"という言葉を香川選手の口から聞いたことが新鮮で、とても印象に残っています。

「これまでは、あまりそんな気持ちになったことはなかったですけど、4年間ずっと一緒にやってきたメンバーなので」と香川選手が語ったように、チームの結束力が着実に育ってきたのだと思います。

 過去、W杯に出場した日本代表チームには、4年前の南アフリカ大会では当時35歳の川口能活選手、2002年の日韓大会では当時34歳の中山雅史選手など、何人かのベテラン選手がいました。そして、そのベテラン選手がベンチで給水のケアをしたり、練習でチームを鼓舞することで試合に出ていない選手も含めた全体の士気を上げ、チームのまとまりが生まれていたといいます。

 今回のチームに、川口選手や中山さんのようなベテラン選手はいませんが「4年間同じチームで戦ってきた結束力の強さが特徴」と香川選手が言うとおり、チーム一丸となっているのです。

 今や日本代表に欠かせない選手に成長し、常にチームを引っ張ってきた香川選手ですが、前回の南アフリカ大会ではサポートメンバーとしてチームに帯同したものの、登録メンバーには選ばれませんでした。その悔しさをバネに、香川選手は活躍の場を欧州に求めました。

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