ロンドンの目標は金15個、国別ランキング5位!
達成に必要なものとは?

2012.04.13

  • 山本一郎●取材・文 text by Yamamoto Ichiro

 ロンドンオリンピックまで、あと約100日。日本選手は、はたして、いくつメダルを手にできるだろうか。

 オリンピックの国別メダル獲得争いをより楽しむために、まずは基本データをインプットしておこう。

 過去5回の夏季オリンピックにおける日本の金メダル獲得数と、国別金メダルランキング、そしてメダル獲得総数を大会順に並べてみる。

2008年 北京      9個/8位/25個
2004年 アテネ     16個/5位/37個
2000年 シドニー    5個/15位/18個
1996年 アトランタ   3個/23位/14個
1992年 バルセロナ  3個/17位/22個

 長かった低迷期を抜け、アテネ、北京と順位をひとケタに上げた日本。当然、ロンドンでもよりよい成果が狙える……のだろうか。目標とされる金メダル15個、国別ランキング5位を獲得するにはなにが必要なのだろう。

 スポルティーバ編集部は、JOC(公益法人日本オリンピック委員会)と味の素(株)に、ロンドンオリンピック日本代表選手団がパフォーマンスをアップするための秘訣を聞いた。食と栄養管理で、いかにアスリートたちのパフォーマンスは上がるのか。

 味の素(株)といえば、2003年からJOC(公益財団法人日本オリンピック委員会)と共同で、オリンピック日本代表選手団の強化支援活動に力を入れている企業。食と栄養面から包括的にサポートする「ビクトリープロジェクト」を立ち上げている。
アミノ酸の効果について語るJOC情報・医・科学専門部会の科学サポート部門長、杉田正明氏
 トップアスリートのコンディショニングサポートに関する第一人者である、JOC 情報・医・科学専門部会の科学サポート部門長、杉田正明氏(三重大学 教育学部 保健体育科教授)によれば、世界のアスリートの運動能力は、ますます「高速度化×高度化」しているという。

 陸上短距離のウサイン・ボルトしかり、競泳のマイケル・フェルプスもしかり。

 10年前だったらありえなかったような世界記録が次々に生まれるのは、なぜだろう。

 その理由のひとつは、トレーニングが「高強度化×高ボリューム化」していること。

 日本の長距離ランナーたちが低酸素の環境で高地トレーニングに行くことで有名なアメリカのコロラド州ボルダーは高度1650mにあるのだが、世界において、この標高はかなり低い。今や、標高2500mを超える場所でトレーニングするのも当たり前になっているのだという。

 ところが、トレーニングが「高強度化×高ボリューム化」すると、トレーニング後のクイックリカバリーの重要性が高まってくる。

 JOCと味の素(株)が共同で行なった、味の素ナショナルトレーニングセンターを利用しているアスリート(柔道、卓球、新体操、ウェイトリフティングなど)110名へのアンケート調査によると、「疲れをためないこと」「ベストな状態にもっていくこと」「調子を崩さないこと」など、多くのアスリートたちがコンディショニングに困難を感じている結果になったとのこと。

 とくに「筋肉をよい状態に保つこと」や「早期回復」が難しいと答えたアスリートは、ともに3割以上。試合でベストコンディションにもっていくために「直前でもしっかりと眠る」「風邪などを引かない」などが多くのアスリートたちの課題になっているという。

 この結果を受けて、杉田氏が重要視しているのは、「疲労回復」「質のよい睡眠」そして「免疫力の維持」だ。

 この3つの面でアスリートをサポートし、パフォーマンスを向上させるために、アミノ酸の利用がいいと考えられている。

 アミノ酸を摂取すると、体調改善と疲労からの早期回復効果がある。それが故障の予防につながり、質・量ともに高いレベルでのトレーニングが続けられるようになる。その結果がアスリートたちの高度で高速度な運動能力となって、記録にあらわれる、というわけだ。

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