「ドイツ人じゃないけど」連続ゴールの香川真司が感じたブンデスの文化

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

ヴォルフスブルク戦で先制ゴールを決めた香川真司ヴォルフスブルク戦で先制ゴールを決めた香川真司 シーズン終盤にきて、ドルトムントの香川真司が好調だ。第32節ヴォルフスブルク戦では、2戦連発となる今季9ゴール目を決めた。それも試合開始7分と早い時間だった。

 SBのマルセル・シュメルツァーが左サイドを駆け上がる。ニアにつめていた香川はフリーだったためこの時点でパスを受けてもよかったのだが、シュメルツァーは逆サイドのミキタリアンを選択。ミキタリアンはダイレクトで速い折り返しをゴール前に入れ、香川はそれを右足で軽く合わせゴールを決めた。 

「ああいうときはわりと力が入っちゃうんですけど、意外にもぽんと合わせる感じで冷静に入れました」

 先制ゴールのシーンを香川はこう振り返った。このところ結果を出しているから冷静でもある。

「そういうところでうまく周囲が見えているということはあると思います」

 2分後にはクリアボールを拾ってアドリアン・ラモスのゴールをアシスト。後半に入ってはゴール前でつなぎ、マルコ・ロイスの3点目を演出した。一時期の不振がウソのような、活躍ぶりだ。チームは5-1で大勝した。

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