果敢な守備アトレティコvs分厚い攻撃バイエルン。CL準決勝は最高の内容
UEFAチャンピオンズリーグ準決勝第1戦。ホームにバイエルン・ミュンヘンを迎えたアトレティコ・マドリードは、サウルのゴールによる虎の子の1点を守り切り、1-0で勝利した。
前半11分のゴールを守りきったアトレティコがホームでバイエルンに先勝 1-0の試合と聞くと、サッカーファンなら誰もが多少の差こそあれ、退屈な試合を想像するのではないだろうか。
しかも、その試合唯一のゴールが、試合開始からわずか11分で決まったと聞けば、その印象はさらに強まるだろう。
だが、この試合は違った。
攻守の切り替えの速さ。球際の激しさ。一瞬たりとも目を離せない展開の連続は、瞬く間に90分という試合時間を経過させ、エスタディオ・ビセンテ・カルデロンに詰めかけた55,000人の観客に、退屈とは対極にあるエンターテインメントを提供した。
試合はバイエルンがボールを支配して攻め、アトレティコが守ってカウンターを狙うという流れで推移した。
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