「相棒」欠いた本田圭佑にも重大責任。ミラン、来季もCL絶望か

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2015~2016(25)

 ここまでくると、最も楽観的なミラニスタでさえ、もう3位になるという夢をあきらめないわけにはいかないだろう。読者のみなさんはそれが何を意味するか、よくわかっているはずだ。そう、2016~17シーズンのチャンピオンズリーグ出場を断念するということだ。

 9試合無敗を続けてきたミランだったが、先週末、2-0でサッスオーロに敗れてしまった。ミランが無得点のまま終えた試合は今シーズン、これで9試合目となる。

サッスオーロ戦に先発、後半37分に交代した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS)サッスオーロ戦に先発、後半37分に交代した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) サッスオーロ戦に関してはとんでもないデータが出ている。サッスオーロは2013年に初めてセリエAに昇格したチームだ。それから彼らのホーム、スタジオ・マペイで、ミランは3度リーグ戦を戦っているが、なんとその全てで黒星を喫している。イタリアではどうしても勝てない、相性の悪いチームをベスティア・ネラ(黒い獣)というが、サッスオーロはミランにとってまさにベスティア・ネラだ。

 この試合がどんな内容だったのかを知るには、試合後のミハイロヴィッチの言葉を借りるのが一番だろう。

「私は自分たちに対しても、そして審判に対しても非常に怒っている。そのことについてはここで語ることはできないがね(サッスオーロの2点目の後、ファウルがあったとしてミハイロヴィッチが審判に抗議し、退席処分となった)。

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