途中交代のヘルタ原口元気が明かす、チームメイトへのジェラシー

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by Getty Images

 ブンデスリーガ第24節。前節に後半戦初勝利を挙げたヘルタ・ベルリンはフランクフルトを2-0で下し、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内となる3位をキープした。現地誌『キッカー』電子版は「カルーが違いを見せる」という見出しでヘルタの勝利を報じたが、「違い」を見せつけられたのはフランクフルトの選手だけではなかった。

フランクフルト戦に先発、68分までプレーした原口元気フランクフルト戦に先発、68分までプレーした原口元気 この試合に先発出場した原口元気は、68分にチーム最初の交代を命じられてベンチに下がることになった。試合後には「よくなかったので交代させられても仕方ないと思います」と自身の出来を振り返っている。

 今季開幕戦こそ途中出場となった原口だが、第2節から先発に定着し12月中旬のダルムシュタット戦を除いて先発として起用され続けてきた。今季リーグ戦の出場数は23。これはチーム2位タイの出場数であり、CL出場権を争うリーグ3位のチームで先発に名を連ね続けることは決して簡単なことではない。

 そこからはパル・ダルダイ監督からの信頼の厚さもうかがえるが、「悪くても使い続けてもらえるようなチームではない」と原口も語るように、ポジションが安泰なわけではない。原口が試合後に口にしたのは、チームを勝利に導いた同僚に対するジェラシーだった。

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