試合不出場でもミランサポーターの槍玉に挙げられる本田圭佑

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2015~2016(15)

 ミランはまたも順位を上げるチャンスをふいにしてしまった。ホームに現在最下位のヴェローナを迎えての試合で、引き分けてしまったのだ。

 年末最後の3試合は、カルピ、ヴェローナ、フロジノーネと、セリエA下位3チームとの連戦。ミランにとってはターニングポイントともなる大チャンスと言われていた。しかし一気にポイントを得るつもりでいたミランは、2試合終わった時点でまだたったの2ポイントしかあげていない。ミランは相変わらず好不調の波が大きく、ふと気がつけばその成績はちょうど1年前のインザーギがベンチに座っていた時と同じだ。
 
ヴェローナ戦で出場機会がなかった本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS)ヴェローナ戦で出場機会がなかった本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) シニシャ・ミハイロビッチは試合後、審判のジャッジに対し激怒していた。

「今日の試合では本来得点となるはずだったゴールを、オフサイドとして二度も取り消されてしまった。おまけにここ数試合で、ミランには与えられるべきPKがすべて与えられていない。ボナベントゥーラへのファウルに対するPKは絶対にあったはずだ。我々は18本のシュートをゴールに向かって放ったが、それでも勝利することはできなかった。これ以上いったい何ができる? こんな調子でどうやって勝てと言うんだ? 

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