守備固めの岡崎慎司。先発へのカギは「バーディーにないプレー」

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 勝利を重ねていけば、自信はゆっくりと膨らみ、やがてチームは大輪の花を咲かせる――。チェルシーを2-1で撃破したレスター・シティを目の当たりにして、そんな思いを抱かずにはいられなかった。

チェルシー戦では守備固めで起用された岡崎慎司チェルシー戦では守備固めで起用された岡崎慎司 昨シーズンは残留争いを演じていたレスターと、プレミアリーグ王者に輝いたチェルシー。しかし、今シーズンになって両者の立場は逆転し、「首位のレスター」と「14位のチェルシー」という、開幕前なら信じ難い構図で相まみえることになった(順位は第15節終了時)。とはいえ、一級品のタレントを揃えるチェルシーが相手である。不振の真っただ中にあるといっても、経験値や経済力ではレスターが劣るだけに、接戦になるのは間違いないように思えた。

 ところが、フタを開けてみれば、序盤からレスターが試合をコントロール。前線からプレッシングを発動させながら、危険と見ればチェルシーにボールを持たせて自陣を固め、サイドアタックやショートカウンターで相手ゴールを脅かしていく。

 攻勢のレスターに先制ゴールが生まれたのは38分だった。縦パスで攻撃のスイッチを入れたMFエンゴロ・カンテ、絶妙なクロスボールを供給したMFリヤド・マフレズ、そして再びネットを揺らしたFWジェイミー・バーディー。質の高いプレーで連動し、チェルシーゴールをこじ開けた。

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