「ミランに残りたい」と明言も、また本田圭佑は出場わずか10分

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2015~2016(12)

 土曜の夜に行なわれたユベントス-ミラン戦は、トップ集団から後れを取っている両チームにとって巻き返しを図る重要な一戦だった。

 ミランはここ5試合、ポジティブな結果を出し続けていたので(3勝2引き分け)、ここでもう一度勝利し、さらなる高みへジャンプしようと試みた。しかし残念ながら、今シーズンもユベントススタジアムでミランは敗戦(結果は1-0)。ここ4年間、ミランは一度も彼らのホームで勝利したことはない。

 とはいえ昨シーズンまでの対戦ほど、ユベントスとの間に実力差は感じられなかった。実際、順位においてもたったの1ポイント差である。ただトップ集団のインテル、ナポリ、フィオレンティーナはすでに6から10ポイント先を行っているが......。

ユベントス戦の後半39分から出場した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS)ユベントス戦の後半39分から出場した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) 敗戦以上にショックだったのはミランの攻撃陣のお粗末さだった。開幕時からの数試合はDFラインが「セリエAで一番ひどい」と言われていたが、4-3-3のシステムに移ってからはバランスがとれてきた。その代わり、今はトップが大きな不安の種となってきている。

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