本田圭佑はターンオーバーで欠場。ミラニスタの怒りの矛先は?

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2015~2016(6)

 3勝3敗。これが今シーズンの第6節までのミランの成績である。敗戦という結果と、光と闇を抱えてミランはジェノバから戻ってきた。前半のミランはさんざんだった。10分にはジェノアのFKが壁のボナベントゥーラに当たってコースを変え、ゴール右隅へ。これが結局は決勝ゴールとなってしまった。後半のミランは目に見えてよくなったが、試合を覆すまでには至らなかった。

ジェノア戦は今季初めて出番がなかった本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS)ジェノア戦は今季初めて出番がなかった本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) 試合をより複雑にしたのは、開幕戦のフィオレンティーナ戦と同じように、DFロマニョーリが警告2枚で前半の途中に退場となってしまったことである。しかし私が見た限り、1枚目のイエローの対象となったプレーはごく普通のインターセプトであり、つい文句の一つも言いたくなってしまう。しかしこの不満の残るジャッジがあったとしても、ミランが前半の45分をほぼ相手にプレゼントしてしまった事実は変わらない。
 
 この日のスタメンにはまたバロテッリが入り、先週半ばに行なわれたウディネーゼ戦であまりボールを持てなかったバッカがベンチスタートとなった。

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