敗戦にもミラン指揮官は満足。本田圭佑のトップ下は正解だった

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2015~2016(4)

 ダービーでミランは敗れた。ミラニスタにはつらい出来事だ。しかしこの日の試合はそれまでの2節とは明らかに違っていた。負けたとはいえ、明るい未来を予見できるようなポジティブな兆しが見て取れたのだ。今回はそれをひとつずつ、テーマに沿って分析していきたいと思う。

インテル戦にトップ下で先発した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS)インテル戦にトップ下で先発した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS)●プレー
 前の2試合ではチーム全体を動かすことのできる選手がいなかった。しかし、このインテル戦でミハイロビッチはモントリーヴォを投入。キャプテンのモントリーヴォは中盤の底、DFラインの前に位置し、ミランのプレーに方向性を与えることに成功した。

 モントリーヴォの両脇にはボナベントゥーラとクツカ(移籍市場の閉まる最後の週にジェノアより獲得)、トップ下に本田圭佑。バランスのよくとれたフォーメーションだったが、最後の15分間はボナベントゥーラに疲れが見られ、するとすぐにプレーのテンポが悪くなった。ミハイロビッチの今後の課題は、モントリーヴォとデ・ヨングのどちらをレギュラーとして使うか秤にかけることだ。ダービーでは、デ・ヨングは90分間ベンチだった。

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る