岡崎慎司がイングランドで成功するために必要なこと

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi photo by Getty Images

 7月6日、岡崎慎司がイングランドに向かって旅立った。マインツからレスター・シティへの移籍が決定したことで、自身が念願としていたプレミアリーグでのプレイを現実のものとした岡崎。移籍金1000万ユーロ(約13億8000万円)に4年契約という好条件での移籍成立は、岡崎がマインツで残した実績に対する評価の高さを表している。

レスターの本拠地キング・パワー・スタジアムに立つ岡崎慎司レスターの本拠地キング・パワー・スタジアムに立つ岡崎慎司 実際、2013年からプレイしたマインツでは2シーズン連続で二桁ゴールをマークするなど、チームの主力としてスタメンの座をキープ。もしそのままマインツに残留していれば、間違いなく新シーズンもレギュラーとしてプレイすることは確実と見られていた。

 だが岡崎は安定よりも挑戦を選んだ。29歳という現在の年齢からすれば、おそらく今回が夢を叶えるラストチャンスと踏んだのだろう。プロのサッカー選手にとっては、ある意味当然の選択である。

 しかしその一方で、本人も認めているように、今回の移籍にはリスクが伴っていることも確かだ。プレミアリーグは世界のトッププレイヤーたちが目指す憧れのリーグゆえ、レベルも高い。チーム間の競争、あるいは選手間の競争という点においては世界で最も過酷なリーグと言われている。つまり岡崎は、敢えてそのハードルの高い競争に挑もうとしているわけだ。

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