欧州サッカー、冬の移籍期間があるのはなぜ?

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

ひと駅コラム「それ、気になってました」(8)

 2011年1月31日、日本代表DF長友佑都インテル加入。2012年1月31日、イタリア代表MFチアゴ・モッタ、パリSG加入。2013年1月31日、スペイン代表DFモンレアル、アーセナル加入。2014年1月31日、元ブラジル代表MFジエゴ(現フェネルバフチェ)、アトレティコ・マドリード加入......。

 欧州サッカー界は冬の移籍期間の真っ只中。移籍期間が終了する1月末にかけて、今年も大物選手の駆け込み移籍があるかもしれない。

 そもそもなぜリーグ戦も半ばのこの時期に移籍期間が設けられているのか。移籍期間というのは、正確にいえばクラブが各リーグに選手を登録できる期間のこと。そしてFIFA(国際サッカー連盟)は各国のサッカー協会に対して、年2回の登録期間を設けることを義務づけている。シーズン(リーグ戦)が終わってから翌シーズンの間に最大12週間と、シーズン中の最大4週間の期間と定められていて、それぞれのサッカー協会がその国の事情に合わせた移籍期間を設定することになっている。

 欧州の場合、主要国のリーグはシーズンが終わってから8月いっぱいが夏の移籍期間。そして1月いっぱいを冬の移籍期間とすることで各国が足並みをそろえている(年によって各国で微妙な設定のずれが出ることもある)。移籍可能な期間が限られているのは、クラブが勝手な時期に選手を売買することを防ぐため。今季のリーグ戦後半の戦いをにらみながら、戦力アップをはかる最後のチャンスが冬の移籍期間というわけだ。

 ちなみに3月に開幕する日本のJリーグは欧州とはまったくスケジュールが異なるため、移籍(登録)期間も異なる設定になっている。2015年に関しては第1の登録期間が1月2日から3月27日まで、第2の登録期間は7月10日から8月7日までとなっている。

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