本田圭佑不在の1月。ミランの代役探しは難航しそうだ

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari
  • 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2014~2015(15)

 2014年最後の試合を、ミランは引き分けで締めくくった。しかし今回はまあ、引き分けでも良しとしよう。なにせ相手は現在第2位のローマ、それも彼らの本拠地オリンピコでの試合だったのだから。ただ、これで首位ユベントスがまた一つ抜きん出たことに関しては多少複雑な気がしないでもない......。

 3位のナポリを破ったあと、2位ローマにも負けなかったことで、ミランは現在上位に位置するチームにも決して引けをとならない力を持っていることが証明された。これはミラニスタにとっては喜ばしいニュースである。

 ミランの選手たちはよく戦い、まさに体当たりでローマにぶつかっていった。特に後半などはミランがほぼゲームを支配していたように思う。ただ後半25分にDFアルメロが2枚目のイエローで退場。10人になったため、ドローを守ることに専念しなければならなくなってしまった。調子が良かっただけに、かえすがえすも残念だ。

ローマ戦に先発、73分までプレイした本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS)ローマ戦に先発、73分までプレイした本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) もう一つ特筆すべきは、先週に引き続き今週もミランが無失点で試合を終えたということである。これはまず何よりもGKディエゴ・ロペスの功績だ。この夏、レアル・マドリードからミランに来たディエゴ・ロペスは、イタリアサッカーに慣れるのに苦労し、おまけに2節のパルマ戦で負傷。なかなか活躍できなかったが、ここにきてついにその実力を見せ始めた。この試合でも、絶対モノのシュートからミランゴールを守ったシーンが少なくとも3回は見られた。

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