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激辛注意。ミランOB・コスタクルタが放つ「本田圭佑論」 (2ページ目)

  • クリスティアーノ・ルイウ●取材・文 text by Cristiano Ruiu 宮崎隆司●翻訳 translation by Miyazaki Takashi

 つまり、今の時点で思うのは、仮に本田がセリエAでプレーするとしても、その所属クラブはミランやユーベといった規模ではなく、より小さなクラブなんじゃないかということだね。ちょうど、かつての中田英寿がそうであったように。中田はまさしく"地方クラブ"であるペルージャでは実に素晴らしい活躍をみせたが、ローマではその存在感はたちまちかすんでしまった。いくつかの良いプレーは見せたとはいえ、彼は"ローマの主力"にはなり得なかった。

 要するに"そういうこと"なんだと思う。そういうこととはつまり、今さら言うまでもないが、いわゆる「ビッグクラブ」と「地方クラブ」との間には限りなく大きな差があるということだ。

 たとえば、セリエAの17位や、18位クラスのチームで年間15ゴールを挙げたFWが、翌年、ミランあるいはユベントスといったビッグクラブに移籍するも、一桁前半の得点しか決められないという例が無数にある。なかには試合にさえ出られないケースだって少なくはない。

 そして、"現時点における本田"を客観的に評すれば、そのプレーの質はセリエAの下位クラブであってもスタメンを張ることは難しい、となる。

――とすれば、なぜミランは本田を獲得したのかという疑問が浮かんでくる。

 残念ながらその答えは、クラブの部外者の僕には分からない。知る由もないというべきだろう。確かなのは、ここ数年、ミランが少なくない数の補強の失敗を繰り返してきたということだ。

 もちろん、本田は日本代表の中心選手であるだけでなく絶対的な主力で、CSKAモスクワでチャンピオンズリーグ出場の経験も積んでいるのだから、実力は確かなものを持っているはず。だが、今の時点でまだその真価を見ることができていない。

 より厳しい言い方をすれば、イタリアへ来て最初の2試合を見たうえで、僕はこう述べていた。『僕がいた当時のミランであれば、本田はペットボトルを運ぶ役さえも与えられなかっただろう』。

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