W杯でも注目!いま欧州で最も勢いのあるストライカーは?

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Getty Images

欧州サッカーの旗手たち(1)~センターフォワード編

 いま欧州サッカーを語ろうとすると、日本代表の欧州組の話題が半分を占める。ページビューを稼ぎやすいからだが、残る半分にも同じ理屈が働く。メッシ、クリスティアーノ・ロナウド、ネイマールといった、誰もが知るスター選手の話題で占められる。それにバルサの何人かと、ロッベン、リベリー、ファン・ペルシー、ルーニーあたりを加えれば、残りの選手の出る幕はもうほとんどない。とても狭い話になってしまっているのが現状だ。

 だが世界には注目すべき選手が山のようにいる。ここではW杯を前に、おさえておかなければいけない選手を、あらためて確認してみることにしたい。

アトレティコ・マドリード躍進の立役者、ジエゴ・コスタアトレティコ・マドリード躍進の立役者、ジエゴ・コスタ まず今回はセンターフォワード(CF)編。CFと一口にいっても、サイドもこなすウイング兼ストライカー的な選手もいれば、1トップ下でセカンドストライカー的に構える選手もいる。4-2-3-1の浸透とともに、その定義も多様化したと言っていいが、ここでは1トップ姿がよく似合う本格派について触れてみたい。

 その代表格はジエゴ・コスタ(アトレティコ・マドリード/スペイン代表)になる。つい1年前までアトレティコのFWと言えば、ファルカオだった。コロンビア代表のストライカーこそが看板選手だった。だが、アトレティコは彼をあっさりモナコに売り払った。にもかかわらず今シーズン、チャンピオンズリーグ決勝進出を果たした。

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