日本人ブンデス最多得点タイ。岡崎慎司が語る「運と自信」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • 木場健蔵●写真 photo by Koba Kenzo

 4月19日、マインツの岡崎慎司がアウェーのドルトムント戦で2ゴールをあげた。その2点目のゴールは今季の13ゴール目。香川真司が2012~2013シーズンに記録した、ブンデスリーガでの日本人最多ゴール数に並んだ。

ドルトムント戦で今季13ゴール目を決めた岡崎慎司ドルトムント戦で今季13ゴール目を決めた岡崎慎司 自身の13得点について問われると、岡崎は「運」という言葉を使いながら簡単にまとめた。

「こんなに2点が多いとは(1試合2得点は今季4度目のこと)。よほど運がついているなという感じですね。1点入れば(その次も)なんか入る気がするので。その後もクロスからチャンスあったし、あれを枠に入れてればチャンスだったと思う。ハットトリックをとりたかったです」

 チームが試合に負けた(2-4)こともあり、もう少し点を取れたはずだという悔しさをにじませた。それは好調さと自信の裏返しにも取れた。

 この試合に限らず、このところの岡崎から漂ってくるのは自信だ。取材をしていても、シュツットガルト時代は、悩みがとめどなく口を突き、話が堂々巡りすることが少なからずあった。シチュエーションを問わず、とにかく言葉が溢れ出てしまうのだ。その姿はどこか自信なさげで、フラストレーションをためていることだけが伝わって来たものだ。

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