来季に向けて動き出したマンU。香川真司の立場は?

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 前節リバプールに1-5と大敗を喫したアーセナルと、ここ2試合(ストーク戦とフラム戦)勝ちがないマンチェスター・ユナイテッドとの一戦は、スコアレスドローに終わった。

試合後に握手をするモイーズ監督(左)とベンゲル監督試合後に握手をするモイーズ監督(左)とベンゲル監督 アーセナルは勝って首位に返り咲きたかったがかなわず、首位チェルシーとの勝ち点差は1に縮まっただけ。ベンゲル監督は試合の終盤にチャンスがあったことをふまえ、「1-0で勝てた試合」と悔しがった。

 一方のマンUは、これで来季のチャンピオンズリーグ出場権を争う4位リバプールとの勝ち点差が11に開いた。プレミアを代表する両チームの対戦だが、マンUにとってアーセナルは過去14戦でわずかに1度しか負けていない得意の相手でもある。そのアーセナルから勝ち点1を奪うにとどまったわけだが、ストークやフラムという格下にすら勝てずにいる現在のマンUにとっては、悪くない結果と言えよう。

 フラム戦ではベンチに入った香川真司だが、この日はベンチ外。中2日の強行日程の中、どちらかの試合で出場機会があるのではないかとの予想もあったが、チャンスは訪れなかった。

 試合を通して主導権を握っていたのはアーセナルだった。ボールポゼッションは57パーセント対43パーセントで上回り、シュート数17対6、オンターゲット(枠内シュート)も5対2と、マンUはほぼなす術なし。とはいえアーセナルもパスこそつながるものの、ゴールを決めるには至らなかった。

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