CL初ゴールにも内田篤人、「何があっても一喜一憂しない」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • 木場健蔵●写真 photo by Koba Kenzo

 チャンピオンズリーグ(CL)、シャルケ対ステアウア・ブカレスト戦。67分、シャルケの先制点は内田篤人の右足から生まれた。

ステアウア・ブカレスト戦に先発、先制点をあげてチームメイトに祝福される内田篤人(シャルケ)ステアウア・ブカレスト戦に先発、先制点をあげてチームメイトに祝福される内田篤人(シャルケ) 右サイドでセンターバックからのパスを受けた内田は、ゴール前に走り込むボアテングの姿を見極めると、上がり切らずにクロスを放り込む。ボールはボアテングには合わず流れてしまったが、結果的にゴールマウスに吸い込まれた。ボアテングのシュートを予測していた相手GKは動けず、先制点となった。味方が駆け寄ってくるが、当の内田本人はバツの悪そうな顔をしながら、「僕のゴールではない」と否定するような手を振る仕草を見せた。

「もっと普通のゴールが良かった。ケビン(ボアテング)がつめてくれて、ほとんど彼のゴールだと思います。彼が呼んでいたのでクロスを入れた。彼はゴール前で本当に質のいいプレイをしてくれる。まあ、クロスは流れちゃったけど」

 ゴールシーンを振り返るテンションはやや低かった。

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