3度目の正直でCL制覇。バイエルンに黄金時代到来の予感
バイエルンが「3度目の正直」で、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制した。
バイエルンは過去3年で2度も決勝に進出しながら、いずれも惜敗。特に昨年は地元ミュンヘンで決勝が開催され、圧倒的優位の状況にありながら、PK戦の末にチェルシーに敗れていた。バイエルンの選手にとっては、ようやくの思いは強いだろう。
とりわけ、誰よりホッと胸をなでおろしているのは、FWアリエン・ロッベンではないだろうか。
12年ぶり5回目の王座に輝いたバイエルン。リーグ優勝に続きふたつ目のタイトルを獲得した 昨年の決勝で、ロッベンは延長で痛恨のPK失敗。決勝点を決める絶好のチャンスをフイにし、いわば、戦犯扱いとなっていたからである。
そんなロッベンに、バイエルン監督のユップ・ハインケスは決勝前日の公式練習でこんな言葉をかけたという。
「君はいい状態にあるのだから、きっといい結果が出せる」
今年の決勝でも、ロッベンは前半から何度かGKと1対1になるチャンスがありながら、ことごとくGKに防がれていた。またしてもロッベンがブレーキになるのか。そんな雰囲気が漂うなかで試合は進んでいた。
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