【ドイツ】上位対決に完敗。今、乾貴士が直面している問題

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Getty Images

ドルトムントのホームでの上位対決に先発出場した乾貴士ドルトムントのホームでの上位対決に先発出場した乾貴士 ブンデスリーガ第22節注目の上位決戦は、乾貴士にとっても、乾が所属するアイントラハト・フランクフルトにとっても厳しい結果に終わった。

 2位ボルシア・ドルトムント対4位フランクフルトの直接対決。前節終了時点で両者の勝ち点はそれぞれ39と37と、その差はわずかに2しかなく、フランクフルトにとって、この試合に勝てば順位を逆転できる可能性のある試合だった。

 ところが、結果は0-3。ドイツ代表MFのマリオ・ロイスにハットトリックを決められての完敗である。乾が悔しさをにじませ、重い口を開く。

「(ドルトムントは)ホント強い。(選手)個々もそうだし、チームとしても強い」

 フランクフルトにとって悔やまれるのは、試合序盤の戦い方である。DFラインが簡単に裏を突かれるシーンが続き、10分までに早くも2失点。あっという間に苦しい展開に陥った。

 それでもフランクフルトは徐々に持ち直し、しかもドルトムントのFWシーバーが31分に2枚目のイエローカードで退場となったことで、互角以上の戦いに持ち込んだ。フランクフルトがこの時間帯に1点でも返していれば、結果は違うものになっていた可能性もあっただろう。乾が語る。

「(0-2から)1点取れば流れは変わると思ったが、それができなかったのは今の実力でもある」

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