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【スペイン】現地メディアが報じた「五輪代表、日本に敗北」 (2ページ目)

  • ホセ・ルイス●文 text by Jose Luis
  • photo by JMPA

 スペインにとってはサプライズ以外のなにものでもない結果。だが、ピッチで戦った選手にとってはさらに驚きだったに違いない。

 どんな相手でも1つのパスで崩すことができるフル代表常連のマタは「日本はとても運動量に優れたチーム。10人の選手があれだけ走り回るとスペースが全く生まれないから、攻め込むことができなかった」と語っている。またこの日、途中交代となったアドリアンは「日本は走るのをやめないだけでなく、ピッチの上で組織としてとても良いポジショニングをしていた。彼らは良いサッカーができることを我々に示した」と、FWとして何もできなかった試合であったことを認めた。

 翌27日の紙面で、マルカは『TIENE ARREGLO(処置はまだある)』のタイトルとともに「最悪のイメージで五輪デビュー、日本はスペインを凌駕していた」と伝えた。エンリケ・オルテゴ記者はコラムの中で「日本はフィジカル、テクニック、戦術で良かった。スペインはノーアイデア、先が見えない、最悪な試合だった」と記している。また、イニゴ・マルティネスの退場は「イエローが妥当だが、そのことは結果には影響しない」としている。

 個人評価では永井の8.5(10点満点)を最高点に、日本の先発メンバー全員に合格点の6以上を与えた。チーム平均では日本は6.53とスペインの3.96を大きく上回った。

 一方、アス紙はタイトルに『スペイン、日本の前に窒息』と打ち、フィジカルコンディションの悪さと退場が最悪のドラマを呼んだと伝えた。日本選手に関しては永井をMVPに相当するClackに選んだほか、Dandy(影の主役)に東、Duro(ハードな選手)に吉田を選ぶなど、高い評価を与えている。

 さらにムンド・デポルティーボ紙のタイトルは『日本はスペインにレッスンを行なった』となっており、「永井と東はまるで『キャプテン翼』のように、いつもスペインDFがボールを触る前にプレイしていた」と報じている。特に東について「シャビが憧れの選手だが、まるでメッシのような10番だった」と評価し、「敗戦がグループリーグの初戦だったのが不幸中の幸い」だったとしている。


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